突然、犬が噛む様になったら病気の疑い
噛み癖には、病気の場合もあります。
今までは、何をしても噛むことがなかったのに、見た目にもイライラしているように見えたり、突然、咬む様になったりなど、犬の行動が明らかに変わったと思えるときには、病気の疑いもありますので注意が必要です。
急な噛み癖の例
- 脳腫瘍やてんかんなどの神経性の病気
- クッシング症候群のような内分泌の病気
- 口内炎や外耳炎、関節炎などの痛みがある病気
- 聴覚や視覚に異常があり、急に物が近づいて驚くとき
- 肩の間接がはずれて痛い
- 子宮に異常があってホルモンバランスが崩れている
- 肛門のうが破裂して化膿している
- 肉球に炎症を起こしている
- 皮膚病のため、ブラッシングするときに嫌がり咬む
直接の原因にならなくても、痛みやイライラの出る病気は、咬み付きやすくなるのです。急に噛み付くようになったら、まず、動物病院で血液検査を行ってもらいましょう。
去勢や避妊出術で噛み癖を軽減
犬が発情した場合、性ホルモンの影響で、咬み付き事故が起こりやすくなります。
オス犬の発情の場合
オス同士は、発情したメスをみて激しい喧嘩になり、仲裁に入った人間も見境なく咬むことがあります。
発情しても、満たされる犬などわずかです。ほとんどの犬は満たされないのです。そのイライラを飼い主に向けてしまう犬もいます。
メス犬の発情の場合
メスの場合には、発情すると、気分にムラが出ます。他のメスと喧嘩したり、近寄ってきたオスを拒絶しようと噛み付いたりします。
噛み癖の原因が性ホルモンの場合
噛み癖が性ホルモンから来ている場合には、やはり、去勢・避妊手術しか方法はありません。
確かに私も「手術させるのは嫌だ」「もしかして子犬が産ませてあげられるかも」と思いますが、発情中の犬のストレスも大きいのです。
特に、オスは発情したメスをみると、発情するので、1年中、発情する可能性があります。発情のたびに、下痢や食欲不振になり、体調を壊す犬もいます。
手術する場合は、オスは発情していないとき、メスの場合は、発情期を過ぎて、3ヶ月過ぎたころがよいでしょう。
オス犬の発情も相当なストレス
うちでは、1匹のメスが発情して、オスが食欲がなくなり、いつもは爺さんのようにおっとりしているのに、食べもせずに、すばやい動きになります。きっと頭の中にはメスのことしか考えられないのでしょう。
ようやく、メスの発情が終わったら、次に、別のメス犬が発情しました。また、それを繰り返したら、とうとうオスは体調を崩してしまいました。寝たきりになってしまったのです。もうダメかと思いましたが、2週間ほどで復活しました。
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