犬が咬まずにはいられない原因

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犬が咬まずにはいられない原因

犬が噛み付く理由が一つだけとは限りません。いくつかの理由が複雑に絡んで咬んでしまう場合が多いのです。

 

きっかけがあって咬む

誰かが縄張り(テリトリー)に侵入

家は犬にとっても大切な場所、いわゆるテリトリーです。そこに、ガス・水道の検針員や宅配の配達員が入ってくると、縄張りを守ろうという意識から噛み付くことがあります。

 

遊びの甘咬みがエスカレート

遊び感覚の甘咬みがだんだんエスカレートして抑制が効かなくなる場合があります。飼い主に怪我をさせるほど強く咬む場合があります。でも、犬はそれでも遊びなんです。

 

犬同士で順位を決めるとき

多頭飼いによくあることですが、同じ家の犬同士で順位決めで噛み付くことがあります。みていると、たいがい、若い犬がそれまで居た犬に噛み付きます。それまで居た犬のほうは、たいがい、若い犬にはやさしいのですが、年齢がどれくらい離れているかも関係しているでしょう。

 

目の前を何かがすばやく通ったとき

電車や車、バイク、自転車など動くものを獲物とみなして、追いかけて噛み付くことがあります。よく見るのは野良猫です。野良猫が近所にたくさんいるのですが、野良猫探しに行くときは目がランランとします。

 

いらいらしてつい・・・

フラストレーションが原因で噛み付くことがあります。よく出会う犬で、いつものように、うちの犬は「こんにちは」とばかり、親しげに近寄っていったら、急に噛み付かれたことがあります。人間でいうと、イライラ状態が募って爆発というところでしょうか。

 

突発的に咬む

強い痛みや混乱して咬む状況は、そうたびたびあるわけではないので、常習化して噛み癖になるという心配はまずないでしょう。

 

カラダに痛みがあるとき

事故にあったり、病気でカラダが痛かったとき、犬は混乱して、そばに居る人を噛んでしまうことがあります。手当てする獣医師にさえ噛み付くことがあります。

 

病気による発作

遺伝性の疾患や脳の異常が原因で、予測不能な攻撃に出る場合があって、突然、噛み付く場合があります。人間でも脳に疾患がある場合などありますが、犬の場合は飼い主が気づくというのは難しいです。

 

噛む相手を間違えた

犬同士の喧嘩の仲裁に入った人間に噛み付いてしまうことがあります。興奮や混乱した状態のときは咬む相手を間違えてしまうことがあるのです。

 

家族を守るため

飼い主や多頭飼いしている同居犬に、他人が近づいたときに、犬が危険だと判断した場合、攻撃的になる場合があります。

 

子育て中や妊娠状態

子育て中のメス犬は、特にナイーブです。子犬を守ろうとして攻撃的になります。雌犬には格下のメスが子供を生んだとき、殺してしまうというのがあります。そのため、多頭飼いしている家でメスが何頭も居る場合には注意が必要です。

 

犬には偽妊娠というのがあります。巣とみなした場所や、子犬のように見立てたものを守ろうとして噛み付く場合があります。

うちの犬が子供を産んだとき、4匹生まれたのですが、1匹死んで生まれました。そのため、そのままにしておくのはよくないと思って、取り出そうとしたとき、噛み付きはしませんでしたが、とても抵抗しました。

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