犬歯を削る場合もある|噛み癖の根本治療

MENU

犬歯を削る場合もある|噛み癖の根本治療

咬みグセの根本治療に犬歯を削る

犬の咬みグセを根本から回避する方法として、「犬歯」を削るという方法もあります。

 

これは、犬に咬まれても、平気で犬の世話が出来るという人は無理に歯を削ることはありません
しかし、犬に咬まれることが怖いという意識が飼い主にあまりにも強く、世話も対応もできないという人もいます。

 

このような場合は、犬歯を削るとざっくり咬まれる恐れはなくなります。

 

犬歯は家庭犬では必要がない

獲物を引き裂く犬歯は、家庭犬として飼われている犬にとっては、あまり必要ではありません
愛犬が怖くて、世話もままならない、手放すよりは犬歯を削ることを考えてみてもよいかもしれません。

 

犬歯を削る場合は歯科治療に慣れている病院で

犬歯を削る場合は、人間と同じで、先に歯の神経を抜いて、削った場所を充填する歯科治療が必要です。
ただ、不十分な処置では感染症をおこして、歯痛を起こして、さらに犬が攻撃的になってしまうこともあります。歯科治療が得意な動物病院でお願いしましょう。

 

また、人間の神経を抜いた歯を思い出してください。神経を抜くと、歯が弱くなり、最終的に抜かなければいけなくなることが多いのです。
それに、犬の歯を削ったことによって、咬み合わせが悪くなり、いろいろな疾患を引き起こす場合もあります。

 

それを踏まえて、本当に犬歯を削るしか方法がないのか、削らなければ、安楽死しかないのか考えてください

 

深刻な噛み癖の犬はどうしたらいい?

犬を安楽死させるかどうかは、咬みグセの程度では決まりません。飼っている環境にもよります。たとえば、家族構成が全員大人だけ、隔離して飼うスペースがある、などの場合は行動治療でも改善できます。

 

ただ、家族に子供がいたり、犬を隔離するスペースがないなどの場合、飼い主が苦渋の選択をしなければなりません。

 

安楽死を選択した場合は動物病院で

どうしても、飼えないと判断した場合は、他人に譲ったり、安易に保健所に連れて行かないで、動物病院で安楽死を依頼して安らかに逝けるようにすべきです。保健所は安楽死できません。

 

最後の最後まで飼い主が責任を持ってあげることが飼っている犬に対する愛情だと思います。


関連ページ

犬の行動治療は家族の協力
咬みグセの根本治療は、一人だけ行動治療のための行動を変えても、家族が以前と変わらない態度であれば、犬は混乱してしまいます。家族間で犬の対応の統一をはかることも大切なのです。
噛み癖治療の投薬する場合
咬みグセを治療する行動治療では薬も処方される場合があります。その薬は、咬みグセを根本的に治療するものではなく、脳内物質のバランスを変えて、不安を抑える目的で使うものです。
犬の咬みグセの相談場所
愛犬の咬みグセが手におえないと感じたら、迷わず、専門家に相談しましょう。咬みグセの相談する先は、「行動治療を行っている獣医師」、「犬のしつけ教室」、「ドックトレーナー」など、いろいろあります。